2017年5月30日火曜日

フェラーリF355に試乗したのでインプレ (゜▽゜)

みんカラのF355Jさんのご厚意により、やっと念願のF355に乗ることが出来ました。
どうもありがとうございます!(゜▽゜)

F355は1994年リリースなので、もう23年前のモデルですね。
「おぎゃ~」と生まれた赤ちゃんが成人して会社員になるぐらいの年月なので、
車を良い状態のまま維持するのは並々ならぬ愛情が必要になると思います。



待ち合わせ場所に現れたのは宝石のように輝くフェラーリ!
この塗装は初めて見たんですが高級感があって凄くいいですね。(^ω^)
キャンディ系パールのまばゆい輝きを放っていますが、
写真では全く伝わらないのが残念です。

モデルはF355チャレンジです。と言っても純粋なレース用ではないらしく、
シートやロールケージなどが異なっていて詳しい詳細は不明だそうです。



フェラーリF355のスペック
V8 3500cc 380馬力 1440kg (チャレンジ1355kg) 中古価格 800万円~(チャレンジはほぼ応談)



車内も素晴らしく綺麗で、オーナーさんの愛情の深さが感じられます。
運転席に収まると、足元にタイヤがあるためペダルはかなり右に寄っていて、
クラッチペダルがちょうどハンドルの真ん中にある感じ。

エンジンをかけても振動なども無く非常にスムーズです。
調子の良いエンジンのようですね。
スロットルはやや重めでちょっと渋い感じがしますが、
バイク用のワイヤーインジェクターなどで内部を徹底洗浄して、
新しいオイルを注油すればきっと良くなると思います。

アイドリングのままクラッチを優しく繋ぐと、F355は簡単に走り出すことが出来ます。
しばらく高速道路を走ってみますが、まずその乗りやすさに驚きました。
高速道路の直進性も良くハンドルの遊びも少なくて、
ドライバーの操作に車が俊敏に答えてくれるので、運転が非常に楽しいです。

乗り心地も非常に良いので長距離ツーリングも全然行けますね。
ただ、サスのストロークは極端に短いようで、
ある程度以上のギャップではかなりの底づき感があります。
もう少し車高を上げると良くなるかもしれませんね。

F355のハンドリングは特筆するほど素晴らしいです。
最初にカーブを曲がった時ビックリしました。(゜▽゜)
エンジンも低重心でGがかかった時のバランスも完璧です。
FRやRRレイアウトには無い、ミッドシップならではの理想的な前後重量バランスですね。
直進時にも修正舵がいらず、ハンドル操作に正確に反応するシャシーを持つF355は
世界有数のコーナーリングマシンだと思います。(^ω^)

エンジンは380馬力となっていますが、
この時代のイタリア車のカタログデータは全くあてになりません。(笑)
サウンドも素晴らしく、良く回るエンジンですが
体感上もそこまでのパワーは出て無いように感じます。



ハンドリングもシフト操作もエンジンも、
走れば走るほど手に馴染む心地良い感覚があります。

キンと鳴る感触の良いシフトを操って、エンジンの回転数を合わせてクラッチを優しく繋げる。
曖昧さの無いハンドルからダイレクトに伝わってくるタイヤの状態を判断し、
適切な舵角を加えると車は瞬時にそれに答えて素直に反応する。

ドライバーはこう言う作業を通して車と楽しく対話が出来ます。
クラシック・フェラーリの良い所がF355には全部ありますね。

欠点も色々ありますが、それらも全然不快ではなくて、
出来が悪い部分も「お~よしよし。良く頑張ってるね~」と
可愛く思えてしまう感じがありますね。(^ω^)

絶対的な車の性能では現代のハイパフォーマンスカーには全く及びませんが、
40km/hぐらいでゆっくり走っている時でも運転が非常に楽しい車です。
こう言う所は、どことなく古いスーパーセブンに似ている魅力がありますね。

F355はとても良い車でした。
自分の中では、運転の楽しさと走っている時の心地良さで
C7コルベットと同率1位です。凄く気に入りました。(゜▽゜)

360モデナは荒削りで恐怖を感じるほどのパワーを持つ車でしたが、
その前のモデルであるF355は、丁寧に細部まで煮詰めて真心を込めて作られた
非常に優しい乗り味のスポーツカーでした。o(^-^)o
両車のフィーリングは全く違いますね。



さて、ここで現実にも目を向けなければなりません。(^-^;)
すでにクラシック・フェラーリと言えるF355は、
高回転のサウンドの良さもありレッドゾーン近くまでぶん回して乗る人が多く、
エンジンの耐久性が低いこともあり、本来の性能を持つ個体は
中古市場にも殆ど無いと言われています。

フェラーリの中古車は試乗が出来ないことが多いので、
購入する場合はほとんど勝ち目の無いギャンブルに挑戦することとなり、
買って手元に届いてしばらくしてからエンジン内部に重大な問題があることが発覚した場合、
泣くに泣けない状態になる可能性があります。

3万キロごとにしなければならないタイミングベルト交換費用も非常に高額で、
部品も国産の5倍~10倍。重整備の場合は100万オーバーは当たり前。
ちょっと欲しいからと言って、安易に買う車では無いということも
十分に考慮する必要があります。

ただ古いフェラーリは値落ちはほとんどしないので、もし当たりを引けば
売る時に購入資金のほとんどが帰ってくる可能性もあります。


GoProで動画を撮ってきましたので是非ご覧ください。
運転しながら感じたことを正直にしゃべっています。(^ω^)



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