2017年3月17日金曜日

新型ポルシェ・パナメーラ ターボに試乗したのでインプレ (゜▽゜)

ポルシェセンターで新型パナメーラのデビューフェアをやっていたので、
遊びに行って来ましたぁ~。(^ω^)



パナメーラはポルシェが作った4人乗りの大型スポーツカーです。
旧型はリアデザインがお餅みたいでイマイチだったんですが、
新型は911風にシャープになって凄くかっこよくなりましたね。(゜▽゜)



スペック(パナメーラ ターボ)
フロントエンジン4WD 4.0リッターV8ツインターボ 550馬力 車重2040kg 1133万円~2540万円



乗り込んでみると、インテリアはかなりの高級感があります。
液晶メーターも進化しているようでハッキリくっきり見えますね。
あまりにもハッキリ見えるので、初めは液晶画面だとは思いませんでした。
これなら液晶メーター嫌いの人でも問題ないのでは?

ポルシェのスポーツカーはエンジンの粒感と言うか、
細かい振動がステアリングから伝わってくることが多いですが、
パナメーラ ターボのV8エンジンは振動など全然無くて非常に滑らかです。

エアサスペンションも高級車らしく当たりが柔らかくて、
歩道の段差もしっかりと衝撃を吸収してくれますし、
スポーツカーらしく奥でしっかり踏ん張る腰の強さも持っています。

通りに出て走り出したパナメーラ ターボの走行フィーリングは上質感たっぷりで、
メルセデス・ベンツSクラスに勝るとも劣らないほど滑らかな走行です。
ブレーキタッチも非常に上質で、乗員を揺らさない優しいブレーキングが簡単に出来ます。

車体剛性も高く、車体の四隅の凄く遠い所にタイヤが付いているようなフラット感と、
しっかりした安定感を持っています。

驚いたのはタイヤの接地感で、4輪がまるでガムテープで路面に
ガッチリ張り付いているような感覚があります。
たとえ時速30km/hでもこれほどの安定感とグリップ感を感じるのは驚くべきことです。
おそらくこれは日産GTRの開発者である水野和敏さんが言っている
「車重をダウンフォースとして使いタイヤのグリップを最大限に引き出す」技術なのだと思います。



ハンドリングは滑らかかつ非常に緻密で、タイヤのインフォメーションも豊富です。
リンケージにガタの類は完全にゼロで、ハンドルを1mm動かしても車体はしっかり反応してくれるので、
車線のど真ん中をトレースするライン取りがいとも簡単にできます。

コーナーリングも素晴らしく、
かなりのハイスピードで曲がってみましたが全然ロールを感じることなく、
強大なメカニカルグリップによりなんの不安も無く駆け抜けることができました。
これだけ上質な乗り心地を持ちながら、まったくロールしないのに驚いて
同乗したスタッフさんに「なんで?なんで?」と繰り返し聞いたほどです。(笑)
前後重量バランスも素晴らしいですし、4WSなので巨体にも関わらず小回りも効きます。
最小回転半径5.6mはトヨタ・ヴィッツと同じ数値。

 パナメーラ ターボのパワーは550馬力もありますから、もちろんスーパーカー並みの加速をします。
強大なメカニカルグリップを持っている上に前275後315の極太タイヤであっても、
アクセルをガバッと踏み込むとタイヤはたまらず限界を迎え、
4輪ともホイールスピンを続けながら鋭いダッシュを見せます。



ちなみにターボS E-ハイブリッドはさらに凄くて、
システムの合計馬力が680PSもありますからおそらく超絶速いはず・・・。
ピレリP-ZEROポルシェ専用タイヤの性能も素晴らしいですね。

シャシー性能も素晴らしく、ワインディングに繰り出せば
鼻血が出るほど速いのは容易に想像できます。
実際、ニュルブルクリンクのタイムは7分38秒を記録し、
あのポルシェ911 GT3のタイムを破りました。

私は色々な車を試乗したことがありますが、
こんなに素晴らしい車に乗ったのは初めてです。
文句なくナンバーワンです! (゜▽゜)
これほどまでに比類なき完成度を持つ車がこの世に存在したことにまず驚き、
ポルシェの技術力に物凄く感動しました。



実は私は、試乗する前までパナメーラは
「ポルシェがやっつけでデッチ上げた4ドアセダンだろう」と思っていました・・・。(^-^;)
でも、それはまったくの間違いだったことが分かりました。
ポルシェは今まで作ったことのない高級車市場にいきなり4ドアセダンを投入し、
パナメーラ ターボと言う世界のトップに君臨するべき車を社運をかけて作ってきました。

パナメーラはBMW Mシリーズを超える一流のスポーツ性能と、
ベンツSクラス並の一流のコンフォート性能を見事に両立していて、
ラグジュアリーサルーンでありながら世界トップクラスのスーパーカーです。
「今後10年これを超える車は出てこないかも?」とさえ私は思いました。
ライバルメーカーはこんな凄い車と戦うことになるんですから大変だと思います。

それにしても、古くから体育会系のスポーツカーしか作ってこなかったポルシェが、
なぜ世界最高レベルのコンフォート性能を持つ車を
いきなり開発できたのか凄く疑問だったのですが、
スタッフさんの話ではアウディの技術がかなり入ってきているようですね。
たしかに、ラグジュアリーサルーンの部分はアウディが担当して、
スポーツカーとしての性能はポルシェが担当したのであれば納得できますね。(^ω^)

ポルシェ・ジャパン社長は、パナメーラの完成度に
「あのポルシェ911も嫉妬するでしょう」と言ったそうですが、
実際試乗してみるとこれは大げさな表現ではなく、
車としての完成度は911を完全に超えていると私は感じました。

長年、「ポルシェ=911シリーズ」だったはずですが、
パナメーラは間違いなく全力で911を倒しに来ています。
こんなの出していいのか?ポルシェ・・・ (^-^;)

「上がりの車はメルセデス・ベンツSクラスかな?」と考えていた私ですが、
パナメーラに変更した方が良さそうです。(^ω^)
鬼のようなパワーはまったく必要無いですけど、このシャシー性能は絶対欲しい!
なので、もちろん一番安いやつの中古狙いですね。
http://www.carsensor.net/usedcar/bPO/s015/index.html?LP=PO_S015&SORT=2

ちなみに、家に帰る道中に恐ろしい症状に気が付きました。
周りの車すべてが凄く陳腐なものに見えます・・・。
どうやらパナメーラ ターボの試乗で変な病気に感染したようです。(笑)



[おまけ] 旧モデルですが、高速レーンチェンジの挙動の動画。
https://youtu.be/cQbtiXh9PIw?t=403

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