2016年8月21日日曜日

スーパーセブンの空力実験をしてみた (その8)

思えば、自分が空力に興味を持ち研究を始めたのは小学5・6年生ぐらいから。
中学生の頃は毎日紙飛行機の研究と実験を繰り返していました。

そうなると、かれこれ40年も空力を研究しているわけで、
仕事がカーボンFRP屋なのでテレビで見るようなレースカーの空力パーツの仕事もしてますし、
今ではRC機のキットを開発して設計料を毎月いただけるぐらいになってますが、
空力に関してはいまだに実際に試してみないと分からない部分が殆どで、
非常に奥が深くまた面白いと感じています。(^ω^)



さて、スーパーセブンで前回延長したサイドスカートですが、
ちょっとのギャップでジャリジャリ擦るのはあまり気分の良いものではないので、
しかたなく普段は擦らないギリギリまで切り取りました。(^-^;)

もちろんダウンフォースは明らかに少なくなりますが、まあしょうが無いでしょうね。
失ったダウンフォースは別の空力パーツで補えればいいかな?と思います。

セブンのデザインを空力的に考えると、
前後フェンダーの上面の丸みで最もリフトが発生していると想像できます。
そこでフロントフエンダーと同じように
リアフェンダーにもスポイラーを付けることにしました。



材料はいつものようにダンボールです。(笑)
Amazonの空ダンボールがあったのでこれを使い、黒ガムテープを貼って30分で工作完了。
さっそくいつものコースを走ってみましょう・・・。(^ω^)



最初の1~2コーナーを抜けた時「あれ?変化があるぞ」と感じ、
その後の高速コーナーで「これは確実に良くなってるぞ」と思い、
更にその後の連続S字の速さに驚いて「ひやぁぁぁーー!!!」とか変な声出た。(笑)

「うそだろー!!なんじゃーこの速さぁぁぁー!!」と叫びつつ
コーナーを今まで経験したことがないスピードでどんどんクリアしていって、
それからテンションが可笑しくなってストレートで「( ゚∀゚)アハハ八八 !!」って高笑いした。

これ、凄いです!(゜▽゜)
クリッピングポイントを過ぎたらすぐにスロットルを床まで踏んでもOK!
リアタイヤは全然滑る気配がありません。

経験したことが無いスピードでコーナーリングしていても、
滑る気配がまるで無いから全く恐怖心が無いと言うのも新鮮な感覚。

それに、リアが強力に抑えられているせいで、
ブレーキング時の荷重がフロントに集中しなくなり、
ハードブレーキ時の車体安定も見違えるほど良くなりました。



今回フェンダースポイラーを取り付けたことにより、
明らかにリアのダウンフォースが強力になったのが分かります。
と言うか今まで悪さをしていたリアフェンダーのリフトが
完全に無くなったんじゃないかな?

リアのダウンフォースが増えた分、フロントの接地感が少し減り
僅かにステアリングが軽くなりました。
また空気抵抗も少し増えましたが、それらのネガより
強力なダウンフォースを得たメリットの方がずっと大きいです。

多分アンダー気味になったと思うので、フロントのダウンフォースも
もう少し増やしてバランスを取った方が良いと思いますが、
そもそも限界が高くなりすぎてどのコーナーでも全然滑らないから、
この車がアンダーなのかオーバーなのかよく分からなくなっちゃった。(笑)

それにしても、ダンボールをちょっと貼り付けただけでこんなに変わるぅ~?
高速コーナーではマジでノーマルセブンの時と較べて
2倍ぐらいの戦闘力になったような気がする・・・。(・_・;)
もしかして、とんでもない車を作っちゃったのかも?

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過去の空力実験の記事検索
http://minkara.carview.co.jp/blog/search.aspx?typ=1&kw=%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%96%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%A9%BA%E5%8A%9B%E5%AE%9F%E9%A8%93%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F

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