2012年11月12日月曜日

キャスター角変更で、まるで別のマシンに!


DUCATI 916シリーズ(996 998 748R等)は、キャスター角を
2段階に変更出来る大変珍しい機構が付いています。

コンフェイトさんがキャスターを変更して
ハンドリングが良くなったと言う報告をされていたので、私も早速やってみました。
http://minkara.carview.co.jp/userid/703947/blog/28246470/


作業はネジを3箇所緩めてステアリングヘッドを180度回転させるだけです。
これでキャスター角が1度減り、レース用のセッティングになります。

この変更でハンドルは少し遠くなります。
人より腕が短い私にはちょっと厳しいかなと思いましたが、
ハンドルをちょっと絞り気味に調整することで、
今までのポジションと同等の位置にすることが出来ました。

低速では車体の動きが少し敏感になったようですが、違和感は無くすぐに慣れます。
60km/h位で走ると直進性もしっかりしてきますから問題にはなりません。

まず最初の交差点で曲がる時に「あれ?楽だな」と感じました。
今までは少しイン側に体重移動をしないとうまく曲がれなかったんですが、
リーンウィズのまま視線を向けるだけで曲がれます。
明らかに今までより曲がりやすくなっていることが判ります。

さて、いつものワインディングでテストしてみることにしましょう。(^ω^)


うおぉぉぉぉぉ!すっ、凄いぃぃ~!
なんてこった!超~曲がるようになったぞ!(゜▽゜)

私の998sは、固すぎるフロントのプリロードを緩めるなど、
サスセッティングをきちんと煮詰めてあり、
ノーマルとは比較にならないほど曲がりやすくなっているのですが、
http://yaplog.jp/sekiai/archive/522
それでも少しアンダーステア気味なので、
コーナーの立ち上がりでは慎重なアクセルワークが必要でした。

しかし、キャスター角を減らしたことで終始ニュートラルステアとなり、
今までと同じ乗り方をすると、立ち上がりで完全にライン一本分アウト側が余ります。

アクセルを開けても常にニュートラルステアでラインが膨らまないから、
クリッピングポイント手前からアクセルを開けることが出来ます。
こうなると、リヤにトラクションをかけながらコーナーリング出来るので、
リヤステアで更に旋回性も良くなりフロントタイヤの負担も減り、
バンク角を増やすこと無くコーナーリングスピードを上げることが出来ます。

もちろんS字の切り返しも速くなりましたし、
コーナーリング中のライン変更もやりやすくなり、
ハッキリ体感できるほど今までより速く走れるようになりました。

連続コーナーではちょっと目が付いて行かないほどクルクル曲がります。
こりゃすげえ~!(゜▽゜)


今までハングオフのみでしか曲がれなかったコーナーリングフォームも、
状況に応じて自由自在に選べるようになりました。
今までと違いリーンアウトでも膨らむこと無く曲がれるようになったので、
シュワンツ乗りが出来ますね。(笑)

まるで買い換えること無く、新しいマシンを手に入れたみたい。
こうなってくると、ワインディングを走るのが楽しくてしょうがありません。(^ω^)

今までも916シリーズは素晴らしいコーナーリングマシンだと私は思っていましたが、
まさかこれほどまでに凄い実力を隠し持っていたとは思いませんでした。
リッタークラスのバイクでは間違いなくトップクラスの
コーナーリング性能を持っていると私は思います。
先日試乗した1199すらコーナーリング性能では上回っているように感じました。


それにしても、ノーマルがこのセッティングじゃいけなかったんでしょうか?
次元が違うほどノーマル時よりも乗りやすいです。

プリロードがかかりすぎて強アンダーになってしまっているフロントサスといい、
これほどのコーナーリングマシンをわざわざ曲がりにくくして売ることも
無いんじゃないかと私は思うんですが・・・。

916シリーズのオーナーのほとんどは、
この素晴らしいコーナーリング性能を知らないで乗っているはずです。
とても残念なことですね。(^_^;)

0 件のコメント:

コメントを投稿